【シェーグレン症候群 新薬開発の最前線】ノバルティスとヤンセンの治験が進んでる!

治験の状況について 情報発信

シェーグレン症候群と向き合う皆さま、こんにちは。今回は、前回ご紹介したノバルティスに加えて、もう一つの大手製薬会社ヤンセン(ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下)が新薬開発を進めていることを知りましたので、その取り組みと、両社の薬剤の違いを比較しながらご紹介したいと思います。


💊 創薬アプローチの比較:ノバルティスとヤンセン

ノバルティスの「イアナルマブ」とヤンセンの「ニポカリマブ」は、シェーグレン症候群という自己免疫疾患の「異常な攻撃」を止めるために、それぞれ異なる場所に照準を合わせています。

誤解を恐れずに簡単に言うとこういう感じです。
正確性ではなくて感覚で捉えてもらえるように、わかりやすさメインで書いてみました。

項目ノバルティス:イアナルマブヤンセン:ニポカリマブ
治験の段階最終段階(第3相):良い結果が出ています!中間段階(第2相):有望な結果が出ています!
の効果異常な免疫細胞(B細胞)の「元気の源」を抑える自己抗体の「リサイクル工場」を減らす
役割と効果【病気の発生源を抑える】
B細胞の働きを弱め、炎症の大元を鎮めます
【攻撃物質を減らす】
体内で炎症を起こす自己抗体(悪い物質)の量を効率よく減らします
期待される貢献全身の炎症病気の勢いを根本から抑える自己抗体が関わる症状(乾燥、関節の痛みなど)を改善する

🔬 作用機序の違いと症状への貢献

両社の薬剤は、シェーグレン症候群の病態を異なる角度からアプローチしています。

1. ノバルティス「イアナルマブ」:自己免疫反応の「指令塔」を抑える

イアナルマブは、免疫細胞の中でも特に暴走しがちなB細胞という「司令塔」の働きを抑え込みます。これにより、全身で起きている炎症レベルを総合的に低下させることが目標です。

  • 特に期待される効果:
    • 全身の症状改善: 関節炎や血管炎といった腺外症状(全身症状)の改善。
    • 重い倦怠感の軽減: 全身の炎症が治まることで、シェーグレンの患者様が最も辛いと感じる強い疲労感(倦怠感)の軽減につながることが期待されています。

2. ヤンセン「ニポカリマブ」:「悪役」自己抗体の量を減らす

ニポカリマブは、臓器を攻撃する自己抗体という「悪役物質」が、体内でずっと残ってしまうのを防ぎ、血液中の量を効果的に減らします。

  • 特に期待される効果:
    • 自己抗体関連症状の緩和: 自己抗体が関わるドライアイドライマウス関節の痛みなどの症状を緩和。
    • 主観的な症状の改善: 治験では、倦怠感や乾燥症状など、患者様自身が感じる**生活の質の低下(QOL)**に対する改善傾向が確認されています。

🏥 まとめ:進むシェーグレン症候群の治療革命

ノバルティスとヤンセン、それぞれが異なるメカニズムでシェーグレン症候群に挑んでおり、開発が最終段階に近づいていることは、私たちに大きな希望を与えてくれます。

どちらの薬剤も、疾患の根本的な病態に作用する初の治療薬として、症状に苦しむ多くの方々のQOLを大きく改善する可能性を秘めています。今後の治験結果と承認プロセスに引き続き注目していきましょう!

というか、シェーグレン症候群が増えたのでは?と言う私の仮説が消えません。
個人的には、コロナのワクチンが影響してシェーグレン症候群になったのでは?と疑っているので、そんな穿った見方になってしまいます。(因果関係は不明なので、個人的な疑いの域を超えませんが。)