シェーグレン症候群と向き合う中で、「何か良いセルフケアはないかな?」と情報を探している方も多いのではないでしょうか。過去、健康食品として注目された「ノニジュース」について、その可能性と現在の科学的な見解をまとめました。
私も、今更ですが、このノニジュースを実際に試してみようと考えています!
ノニジュースとは?
ノニ(学名:Morinda citrifolia)は、熱帯地域に自生するフルーツで、「神様からの贈り物」とも呼ばれ、古くからポリネシアなどで健康維持のために利用されてきました。このノニの実から作られるのがノニジュースです。
期待される「抗酸化作用」とその可能性
ノニジュースが注目される大きな理由の一つが、豊富に含まれるポリフェノールなどの成分による強力な抗酸化作用です。
ご存知の通り、シェーグレン症候群は免疫の異常による自己免疫疾患です。近年、この自己免疫疾患の病態には、細胞がサビついてしまう状態、すなわち「酸化ストレス(体内酸化)」が深く関わっている可能性が指摘されています。
ノニジュースの抗酸化作用が、この酸化ストレスを軽減し、結果として免疫機能のバランスを整えるサポートに繋がるのではないか、という期待が寄せられています。特に、唾液腺の機能低下と酸化ストレスの関連性も示唆されており、この点でも注目されています。
「もしかしたら、シェーグレン症候群に伴う症状の緩和に役立つかもしれない」というのが、ノニジュースへの期待です。
知っておきたい「現在の科学的見解」
しかし、ここで冷静になっておきたい事実もあります。
ノニの成分や抗酸化作用に関する基礎研究(細胞レベルなどの研究)は数多く存在し、そのポテンシャルは示されています。
一方で、ノニジュースをシェーグレン症候群の患者さんを対象として飲んでもらい、「症状が有意に改善した」といった明確な臨床的有効性を示す研究結果は、現在のところ十分に見当たりません。
厚生労働省のeJIM(海外の情報)でも、ノニについて「人を対象とした研究において、ノニは何らかの健康状態に対して有益な結果を示していません」とされています。ノニジュースは医薬品ではなく、あくまで健康食品・サプリメントとして捉える必要があります。
モデルのミランダ・カーがノニジュースを若い時から飲んでいるそうで、それだけが理由ではないと思いますが、彼女の若々しさを顧みるに一定の抗酸化作用があるかもしれないと思わせてくれます(笑)
私もノニジュースを試してみます!
科学的なエビデンスはまだ確立されていませんが、私はこの「抗酸化作用」という側面に惹かれ、どうやら美味しくはないようですがセルフケアの一環としてノニジュースを試してみようかと思っています。
免疫を整える生活習慣を維持しつつ、日々の体調の変化を注意深く観察しながら、まずは一か月間続けてみようと思います。
もし、何か体感があったり、気づいたことがあれば、またこのブログで正直にご報告しますね。
【重要】
ノニジュースは医薬品ではありません。シェーグレン症候群の治療は、必ず専門の医師の指示に従ってください。ノニジュースを試す場合も、現在服用しているお薬との飲み合わせなどで懸念がないか、念のため主治医にご相談いただくことをお勧めします。
免責事項: このブログ記事は情報提供を目的としており、医学的なアドバイスを推奨するものではありません。健康に関する決定は、必ず医師や専門家にご相談の上、ご自身の判断で行ってくださいね。
