秋になってきましたね。今年はもう少しレイノー症状が改善しているかなと思っていたのですが、ちょっと寒いとまたレイノー症状が出るようになりました。
うっすら手が白くなるだけですが、ストレスを感じるようで少し気分が落ちてしまうのが残念です。シェーグレン症候群の方でレイノー症候群の症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
レイノー症候群は、指先などの末梢血管が寒さやストレスによって過剰に収縮してしまう現象です。その対策は、「血管を刺激から守り、温めること」しかありません。
今回は、レイノー症候群を持つ方が日常生活で実践すべき、具体的な対策を徹底解説したいと思います。
対策1:全身の「徹底防寒」が絶対条件
レイノー症候群は、指先だけでなく、体全体の冷えや体温の変化に反応します。局所だけでなく、全身を温めることが大切です。
寒さから指先や足先を守る工夫
- 手袋・靴下は必須アイテム: 外出時はもちろん、室内や就寝時も手袋をするという方法があります。特にミトン型は指同士が触れ合うため、保温効果が高まります。また、本格的に寒くなると私は就寝時に足元に湯たんぽを使っています。最近は可愛くて触り心地の良い湯たんぽも増えたのでぜひお気に入りを探してみてください。
- カイロを積極的に活用: 手袋の中に入れるだけでなく、ポケットや腹部に貼るカイロで体幹を温めることも、全身の血行改善に繋がります。
- 3つの首(首・手首・足首)をガード: 血管が皮膚の近くを通る首元、手首、足首をマフラーやレッグウォーマーで温めると、全身の血行が効率よく改善されます。
対策2:冷水・冷気に「直接触れる」刺激を避ける
冷たいものに直接触れることは、レイノー現象を即座に引き起こす最大の引き金です。
- 水仕事は「ぬるま湯+手袋」で: 皿洗いや洗濯、掃除などで水を使う際は、必ず35~40℃程度のぬるま湯を使用し、ゴム手袋やビニール手袋を二重にして冷えを防ぎましょう。
- 冷蔵庫・冷凍庫に要注意: 冷蔵庫や冷凍庫から食品を取り出すわずかな時間も、指先にとっては大きな刺激です。短時間でもミトンを着用する習慣をつけましょう。
- エアコンの冷風を避ける: 夏場でも、冷房の風が直接手足に当たらないよう、羽毛布団やブランケットなどで調整しましょう。
対策3:ストレスと過緊張を解消し、血管をリラックスさせる
精神的なストレスや過度の緊張も、自律神経を通じて血管を収縮させます。
- リラックス習慣を意識的に作る: 深呼吸、ぬるめのお風呂、軽いストレッチなど、副交感神経を優位にする時間を取り入れましょう。
- 十分な睡眠と休養: 疲労や睡眠不足は、体の防御反応として血管収縮を引き起こしやすくなります。規則正しい生活を心がけてください。
対策4:血行を促進する生活習慣を取り入れる
体の内側から血流を改善する工夫をしましょう。
- 禁煙の徹底: タバコに含まれるニコチンは、血管を強く収縮させる強力な原因物質です。もしタバコを吸われるかたがいらっしゃったら禁煙をおすすめします。
- 体を温める食材を摂る: 根菜類やショウガ、ニンニク、唐辛子など、体を温める作用のある食材を積極的に摂りましょう。冷たい飲み物や食品は控えめにすることが大切です。
- 適度な運動: ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどで血流を促し、筋肉量を維持することは、冷えにくい体を作る基本です。
- ビタミンEを意識的にとる:ビタミンEは末梢血行障害による手足の冷えやしびれ、肩や首のこりなどを緩和する効果が期待できます。基本は食事で摂るのがベストですが、病院で医師に相談してビタミン剤を処方してもらうのも一手です。また、ビタミンE配合のクリームなども処方してもらえるか、相談してみるのも良いでしょう。
対策5:症状が出た時の「緊急対処法」
もしレイノー現象が起きてしまったら、速やかに以下の対処を行いましょう。
- 速やかに温かい場所へ移動する: まずはコレです。
- 少し運動する:時間や環境が許すならば少し散歩をするなどして、体温を上げるのがおすすめです。私は今日はこの作戦で夕方以降のレイノー症状を撃退できました。
- 患部を優しく温める: 患部を人肌程度のぬるま湯に浸すか、温かい脇の下や股の間に挟むなどして、ゆっくりと温めましょう。熱すぎるお湯は急激な刺激になるため避けてください。
- マッサージをする: 指先をこすり合わせたり、優しくさすったりして、血行の回復を促します。
いかがでしたか?
病気になってすぐは夏場でもレイノー症状が出ていたので随分良くなったのですが、今年も少しばかり症状が出てきたので残念です。とはいえ、極端には発症しなくなったので年単位で改善していきたいと思います。
日常生活での対策と並行して、一緒にこの冬を快適に乗り切りましょう!
