秋風が心地よい季節になりました。行楽シーズンに温泉旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか?
シェーグレン症候群の症状である「乾燥」は、温泉の泉質によっては悪化する可能性があります。しかし、正しい知識をもって選べば、温泉の恵みを安全に楽しむことができます。
今回は、シェーグレン症候群の方におすすめの「肌にやさしい温泉」の選び方と、全国から厳選した5つの温泉地をご紹介したいと思います。
温泉選びのポイント
- 刺激の少ない泉質を選ぶ: 強酸性の温泉や硫黄泉は、肌への刺激が強く、乾燥や炎症を悪化させる可能性があります。そのため、肌に優しい弱アルカリ性単純温泉や塩化物泉などがおすすめです。
- 保湿効果のある成分に注目する: 温泉に含まれるミネラル分は、肌のバリア機能をサポートし、乾燥を和らげる効果が期待できます。特に、塩化物泉や硫酸塩泉は、肌に薄い膜を張り、水分の蒸発を防ぐと言われています。
- 湯上がりのケアを忘れずに: 温泉から上がった後は、肌の水分が失われやすい状態です。温泉の成分を洗い流さず、タオルで優しく水分を拭き取った後、すぐに保湿剤を塗るようにしましょう。
おすすめの温泉成分と場所(5選)
1. 塩化物泉(食塩泉)
塩分が主成分で、肌に塩分が付着することで保温効果が高まり、湯冷めしにくいのが特徴です。また、肌に薄い膜を張り、水分の蒸発を防ぐため、乾燥対策にも向いています。
- おすすめの場所: 有馬温泉(兵庫県)
- 日本三古泉の一つ。特に「金泉」は塩分濃度が高く、保温効果が抜群です。
2. 硫酸塩泉
硫酸塩が主成分で、肌の水分蒸発を防ぎ、しっとりとした肌に導くと言われています。
- おすすめの場所: 作並温泉(宮城県)
- 「美人づくりの湯」として知られ、肌への刺激が少ない泉質です。
3. 単純温泉
成分の濃度が薄く、肌への刺激が少ないのが特徴です。お子様や高齢の方でも安心して入れます。
- おすすめの場所: 玉名温泉(熊本県)
- とろりとした肌触りで「美人の湯」とも称されます。肌に優しく、保湿効果も期待できます。
4. 炭酸水素塩泉
重曹が主成分で、古い角質や毛穴の汚れを落とす効果があると言われています。つるつるとした肌触りになります。
- おすすめの場所: 龍神温泉(和歌山県)
- 日本三美人の湯の一つとして知られ、特に美肌効果が高いと言われています。
5. 放射能泉(ラジウム温泉)
微量の放射線が含まれており、新陳代謝を促進する効果があると言われています。
- おすすめの場所: 松葉温泉(大阪府)
- ラドン含有温泉で、新陳代謝を促し、疲労回復や免疫力向上に効果が期待できます。
注意点: 温泉選びの際は、ご自身の体調や症状に合わせて無理のないように計画を立てることが重要です。また、必ず事前に施設のホームページなどで泉質を確認するようにしてくださいね!