シェーグレン症候群とは?
シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一つで、主に涙腺や唾液腺に炎症が起きることで、目や口の乾燥を引き起こします。また、関節痛や倦怠感、皮膚・消化器症状など全身に症状が及ぶこともあります。
● 腸内環境(腸内フローラ)との関連
近年、腸内フローラ(腸内細菌叢)と自己免疫疾患の関連が数多くの研究で報告されており、シェーグレン症候群も例外ではありません。実際、近年、シェーグレン症候群(SS)と腸内環境(腸内細菌叢)との関連が複数の研究で明らかになっています。
以下はちょっと小難しい感じですが、自分の参考情報としても記載しておこうと思います。
ポイントは、腸内環境を良くすれば自己免疫疾患は回復する見込みがあるということを言いたいです。
- **腸内細菌の多様性の低下やバランスの乱れ(ディスバイオーシス)**が、シェーグレン症候群の患者で多く報告されています1234。
- 特に、**炎症を抑える短鎖脂肪酸(SCFA)を産生する善玉菌(例:Faecalibacterium prausnitzii、Bacteroides fragilis、Lachnoclostridium、Roseburia、Lachnospira、Ruminococcus)**の減少が指摘されています2。
- 腸内環境の悪化により、腸粘膜バリア機能が低下し、炎症を引き起こす物質(例:リポ多糖(LPS))が血中に入りやすくなることで、自己免疫反応が促進されることが示唆されています45。
- また、Akkermansia muciniphilaなどの粘膜免疫を支える菌が減少すると、腸や唾液腺のバリア機能が弱まり、症状悪化につながる可能性があります4。
主なエビデンス
- メンデルランダム化研究やメタゲノム解析から、腸内細菌の構成変化がシェーグレン症候群の発症や進行に関与する可能性が示されています26。
- シェーグレン症候群患者の腸内では、**炎症性細菌(例:Escherichia-Shigella)**が増加し、**抗炎症性細菌やプロバイオティクス(例:Lactobacillus、Bifidobacterium)**が減少している傾向があります456。
つまりどういうこと?
腸内環境が悪化すると、体内の炎症が高まり、シェーグレン症候群の症状悪化や他の合併症を引き起こす可能性がある、ということです。腸内環境を整えることは、免疫のバランスを保ち、症状の緩和に役立つ可能性があります。
というわけで、「雨上がりの虹」では、めんどくさがりの私が、色々なものを駆使して少ない手間で取り組んできた内容もご紹介しようと思っています。