シェーグレン症候群と自律神経の意外な関係と対処法

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シェーグレン症候群と診断されて、「なぜか最近、めまいや動悸がする」「急に汗をかきやすくなった」「便秘と下痢を繰り返す」といった経験はありませんか?

これらの症状は、一見シェーグレン症候群とは関係ないように思えますが、実は密接に関わっている可能性があります。

今回は、シェーグレン症候群と自律神経の意外な関係、そしてつらい症状を和らげるためのヒントをお伝えします。

シェーグレン症候群と自律神経の深い関係

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、体のあらゆる機能をコントロールしている神経です。呼吸、心拍、体温調節、消化、そして汗や涙、唾液の分泌も、すべて自律神経の働きによるものです。

シェーグレン症候群では、免疫細胞が涙腺や唾液腺を攻撃してしまいますが、その免疫異常が、自律神経にも影響を与えることがあると考えられています。

特に、汗腺や消化器をコントロールする自律神経が影響を受けると、以下のような症状が現れることがあります。

  • めまい・立ちくらみ・動悸:血圧や心拍数の調整がうまくいかなくなるため。
  • 多汗症や逆に無汗症:体温調節機能が乱れるため。
  • 便秘や下痢を繰り返す:腸の動きが不安定になるため。
  • 頭痛:強いストレスや緊張が続くと、交感神経が優位になり、血管が収縮します。この状態が続いた後、リラックスして血管が急激に拡張すると、拡張した血管が周囲の神経を刺激して片頭痛が起こりやすくなります。
    もしくは、過度なリラックスや、睡眠不足などで副交感神経が優位になりすぎると、脳の血管が拡張し、片頭痛が引き起こされることがあります。
    また、首や肩の筋肉の緊張も自律神経の乱れと関連があり、これが原因で緊張型頭痛が起こることもあります。自律神経が乱れると、血流が悪くなり、筋肉が硬直しやすくなるためです。

これらはシェーグレン症候群の**「非腺症状」**とも呼ばれ、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまいます。

私は最近思わぬタイミングで頭痛が出るので困っています。頭痛薬で回復するのですが、できれば頭痛薬は飲まずに過ごしたいと思っていて、休日の場合はGABAを飲んで誤魔化しています。

1. 生活リズムを整えて、自律神経のバランスを取り戻す

自律神経のバランスを崩さないためには、規則正しい生活が何より大切です。

  • 毎日同じ時間に起きる・寝る:体内時計が整い、自律神経の切り替えがスムーズになります。
  • 朝、太陽の光を浴びる:目覚めのスイッチが入り、一日の活動モードに切り替わります。
  • バランスの良い食事を摂る:特に、ビタミンやミネラルは自律神経の働きを助けます。

2. リラックスできる時間を作る

心と体の緊張を解きほぐすことで、興奮状態の自律神経(交感神経)を落ち着かせ、リラックスモードの自律神経(副交感神経)を優位にすることができます。

  • アロマ:好きな香りに包まれることで、気分が落ち着き、深いリラックス効果が得られます。ラベンダーやカモミール、サンダルウッドなどがおすすめです。
  • 音楽:心地よい音楽や自然音(波の音、鳥のさえずりなど)を聴くことで、心が安らぎ、ストレスを和らげることができます。
  • 軽いストレッチやヨガ:ゆっくりと体を動かすことで、体の緊張が解け、自律神経のバランスが整います。

私は軽いヨガが効くようです。色々試してみて自分に合うものを見つけていただければと思います。


シェーグレン症候群による自律神経の不調は、決して「気のせい」ではありません。

「おかしいな」と感じたら、一人で抱え込まず、まずは主治医に相談してみましょう。そして、無理のない範囲で、今回ご紹介した方法を試してみてください。心と体が少しでも楽になることを願っています。