皆さんは「ビタミンD」と聞くと、何を思い浮かべますか?おそらく、骨を丈夫にする栄養素、というイメージが強いのではないでしょうか。もちろんそれは正しいのですが、実はビタミンDは、私たちの体の免疫システムとも深く関わっていることがわかってきています。
特に、シェーグレン症候群のような自己免疫疾患を持つ方々にとって、ビタミンDは単に骨のためだけでなく、免疫のバランスを整えるという重要な役割も担っている可能性があるのです。
なぜ、ビタミンDが大切なの?
シェーグレン症候群は、自分の体を異物と誤認識して攻撃してしまう自己免疫疾患です。ビタミンDは、この免疫細胞の働きを調整し、過剰な免疫反応を抑える効果があると考えられています。そのため、ビタミンDが不足すると、シェーグレン症候群の症状が悪化したり、合併症のリスクが高まったりする可能性が指摘されています。
実際に、シェーグレン症候群の方の多くは、体内のビタミンDレベルが低いという研究報告も出ています。だからこそ、日頃からビタミンDを意識的に摂ることがとても大切なのです。
ビタミンDを上手に摂取する方法 3つのポイント
では、どうすればビタミンDを効率よく摂取できるのでしょうか?主な方法は以下の3つです。
1. ☀️日光浴でチャージ!
ビタミンDは、紫外線を浴びることで私たちの皮膚の中で作られます。これが最も効率の良いビタミンDの作り方です。
- 簡単な方法: 晴れた日に、顔や手のひらなどを1日15〜30分程度、直接日光に当ててみましょう。窓ガラス越しだと効果がないので、外に出ることがポイントです。
- 注意点: シェーグレン症候群の方は、皮膚が乾燥しやすかったり、光線過敏症を併発している場合があります。無理のない範囲で、早朝など日差しが強すぎない時間帯に短時間だけ行うようにしましょう。日焼け止めや日傘を併用するのもおすすめです。
2. 🐟 食事でしっかり補給!
日光浴が難しい日でも、食事からビタミンDを補うことができます。ビタミンDが豊富に含まれている食品を積極的に取り入れましょう。
- 魚介類: サケ、サンマ、イワシ、ウナギ、しらすなど。
- きのこ類: キクラゲ、干しシイタケ、舞茸など。
- その他: 卵、バターなど。
🌟ちょっとしたコツ! ビタミンDは「脂溶性ビタミン」といって、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。魚を焼いたり、きのこをオリーブオイルで炒めたり、バターを使って調理したりすると効果的です。
3. 💊 サプリメントを賢く活用!
日光浴や食事だけでは十分なビタミンDを摂れない場合は、サプリメントがとても便利です。
- メリット: 毎日手軽に、必要な量を摂取できます。
- ポイント: サプリメントを選ぶ際は、体内で利用されやすい「ビタミンD3」と表記されているものがおすすめです。
私は仕事で外出があったり、食物アレルギーもないので食事で取れるなと思うので、サプリメントは取っていません。ビタミンは食事で色々組み合わせながらとったほうが効果的だという、個人的な思い込みが理由ですが、日に当たれない方やアレルギーのある方は、サプリで補っていただくのが良いと思います。
⚠️大切なこと⚠️ サプリメントを始める前に、必ず主治医に相談してください。ご自身の体内のビタミンDレベルを測ってもらい、適切な摂取量を決めることが大切です。自己判断で過剰に摂りすぎると、かえって健康を害する可能性があるため注意しましょう。
まとめ
ビタミンDは、骨の健康だけでなく、免疫のバランスを整える上でも非常に重要な栄養素です。無理のない範囲で日光浴を楽しみ、食事にビタミンDが豊富な食材を取り入れ、必要に応じてサプリメントを賢く活用することで、シェーグレン症候群と向き合う毎日をサポートしてくれるでしょう。
この情報が、皆さんの日々の生活に役立つことを願っています!