症状緩和をめざす!慢性炎症を抑える食生活と簡単レシピ

抗炎症食材とレシピ 食事

慢性炎症とシェーグレン症候群の関係

シェーグレン症候群は、自分の免疫システムが誤って唾液腺や涙腺などの外分泌腺を攻撃してしまう自己免疫疾患です。この異常な攻撃によって腺組織にリンパ球が浸潤し、慢性的な炎症が引き起こされます。

つまり、シェーグレン症候群は、この「慢性炎症」そのものが病気の本体と言えます。この炎症が持続的に続くことで、ドライマウスやドライアイといった主要な症状、さらには全身の疲労感や関節痛などを引き起こすのです。炎症を抑える食生活は、こうした症状の緩和に直接的に役立ちます。


慢性炎症を抑えるおすすめ食材

鶏胸肉

鶏胸肉には、イミダゾールジペプチドという成分が豊富に含まれています。この成分は、抗酸化作用と抗炎症作用があるとされ、疲労回復にも効果的です。また、タンパク質が豊富なので、免疫細胞を正常に機能させるためにも欠かせません。

赤玉ねぎ

赤玉ねぎの鮮やかな色はケルセチンというポリフェノールによるものです。ケルセチンは、強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持つことで知られています。生のまま食べることで、より効率的にケルセチンを摂取できます。

ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトには、スルフォラファンという強力な抗酸化成分が成熟したブロッコリーの何倍も含まれています。この成分は体内の解毒酵素を活性化させ、炎症を引き起こす物質の排出を助ける働きがあります。

もち麦

もち麦は食物繊維が豊富で、特にβ-グルカンという水溶性食物繊維が多く含まれています。β-グルカンは腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えることで全身の免疫機能をサポートし、結果として炎症を抑えることにつながります。

キャベツ

キャベツにはビタミンUビタミンKが豊富です。これらは胃腸の粘膜を修復・保護する働きがあり、消化器系の健康を保つことで体の炎症を抑える効果が期待できます。また、食物繊維も多く含まれています。

胡桃(くるみ)

胡桃は、植物性のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含みます。オメガ3脂肪酸は、体内で炎症を抑える働きを持つことで知られており、関節の痛みや全身の炎症症状を和らげるのに役立ちます。

長芋

長芋には、唾液腺の機能が低下している場合に特に役立つ、ムチンという粘り成分が豊富に含まれています。ムチンは粘膜を保護し、ドライマウスによる不快感を和らげる効果が期待できます。


炎症を抑える食材を使った簡単レシピ

これらの食材を組み合わせた、おいしくて体にも優しいレシピをご紹介します。

鶏胸肉とキャベツの胡麻和えサラダ

材料:

  • 鶏胸肉:1枚
  • キャベツ:1/4個
  • 赤玉ねぎ:1/4個
  • ブロッコリースプラウト:適量
  • 胡桃:5〜6個
  • もち麦:1/2カップ(茹でておく)
  • 長芋:5cm程度

ドレッシング:

  • 醤油:大さじ1
  • 酢:大さじ1
  • ごま油:小さじ1
  • 砂糖:小さじ1/2
  • すりごま:大さじ1

作り方:

  1. 鶏胸肉は一口大に切り、酒少々(分量外)を振って耐熱皿に入れ、電子レンジで加熱して火を通す。軽く茹でてもOK。
  2. キャベツと赤玉ねぎは千切りにする。キャベツは軽く塩もみして水気を絞る。
  3. 長芋は皮をむき、細切りまたはすりおろす。
  4. ボウルに全てのドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
  5. 加熱した鶏胸肉、キャベツ、赤玉ねぎ、茹でたもち麦、長芋をボウルに入れ、ドレッシングで和える。
  6. 最後にブロッコリースプラウトと砕いた胡桃をトッピングして完成。

この一皿で、今日ご紹介した食材をバランスよく摂ることができます。手軽に作れるので、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。


余談です。私は偶然ですが、シェーグレン症候群になって節約するようになって、キャベツ、赤玉ねぎ、長芋など、田舎で両親が家庭菜園しているものを分けてもらって、どちらかというと仕方なく大量に食べていましたが、もしかしたらそれがよかったのかもしれません。

朝食では、今日は紹介していませんが、豆乳ヨーグルト、ベリー系の果物、胡桃、蜂蜜で簡単な食事を摂ることが多く、これも、慢性炎症の改善に繋がる食材を選んで食べていました。

私の経験が皆さんのお役に立つようでしたら嬉しいです!