シェーグレン症候群は、全身に乾燥症状を伴う自己免疫疾患です。肌も乾燥しやすく、中には光線過敏症(日光に当たると皮膚に発疹ができたり、症状が悪化したりする)を伴う方もいらっしゃいます。そのため、紫外線対策は一年を通して非常に重要です。
しかし、「どんな日焼け止めを選べばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、シェーグレン症候群の方におすすめの日焼け止めの選び方と、具体的な製品のタイプをご紹介します。
日焼け止め選びの3つのポイント
肌への負担を最小限に抑えるため、以下の3つのポイントを意識して日焼け止めを選びましょう。
1. 紫外線散乱剤(ノンケミカル)処方を選ぶ
日焼け止めには、紫外線を化学的に吸収する「紫外線吸収剤」と、物理的に反射・散乱させる「紫外線散乱剤」があります。肌が敏感になっていることが多いシェーグレン症候群の方には、肌への負担が少ないとされる紫外線散乱剤(ノンケミカル)を主成分とした日焼け止めがおすすめです。
製品のパッケージに「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と表記されているか、成分表に酸化チタンや酸化亜鉛が記載されているかを確認しましょう。
2. 保湿成分が配合されているものを選ぶ
シェーグレン症候群は肌の乾燥も大きな悩みの一つです。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている日焼け止めなら、紫外線対策と同時に肌のうるおいを保つことができます。
3. 刺激の少ないものを選ぶ
香料、着色料、アルコール(エタノール)、パラベンなどは、人によっては肌への刺激となる場合があります。「無香料」「無着色」「アルコールフリー」といった表示がある、シンプルな処方のものを選びましょう。また、クレンジングの際に肌に負担をかけないよう、石けんやお湯で簡単に落とせるタイプを選ぶことも大切です。
おすすめの日焼け止め製品タイプ
上記のポイントを踏まえると、以下のタイプの製品がおすすめです。わかりやすいように製品リンクも合わせて掲載しますね。
1. 敏感肌用スキンケアブランドの日焼け止め
乾燥性敏感肌を考慮して作られているブランドは、シェーグレン症候群の方にも適している場合が多いです。
- キュレル UVエッセンス・UVローション:
- セラミド機能成分が配合されており、肌のうるおいを守ります。赤ちゃんにも使えるほどやさしい処方です。
- ミノン UVマイルドミルク:
- 敏感肌・乾燥肌を考えた処方で、紫外線だけでなく、花粉やPM2.5などの微粒子汚れからも肌を守る効果が期待できます。
- d プログラム アレルバリアシリーズ:
- 紫外線や空気中の微粒子から肌を守る技術が採用されています。低刺激設計で、肌へのやさしさを追求しています。
2. 医療機関専売品・ドクターズコスメ
皮膚科医と共同開発されたり、医療機関での取り扱いが多い製品は、より肌へのやさしさを追求している傾向があります。
- ドゥーエ:
- 敏感皮膚の研究を重ねて開発されたブランド。紫外線散乱剤のみを使用しており、肌への負担を最小限に抑えています。
- ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ:
- 多くの皮膚科で採用されているブランドです。紫外線だけでなく、大気汚染物質からも肌を守ります。ノンケミカル処方(紫外線吸収剤不使用)の製品を選びましょう。
- 私はこちらを利用しています。
3. 赤ちゃん・子供用日焼け止め
赤ちゃんや子供のデリケートな肌向けに作られている製品は、大人の方でも安心して使いやすい製品が多いです。
- ママバター UVバリアモイストクリーム:
- 天然由来の保湿成分オーガニックシアバターを配合。高い保湿力が魅力です。
- 紫外線予報 ノンケミカルUVジェルF:
- ジェルタイプでみずみずしいテクスチャー。紫外線吸収剤と界面活性剤を使用していません。
日焼け止め以外の紫外線対策
日焼け止めは、あくまで紫外線対策の一つです。以下の方法も組み合わせて、肌を守りましょう。
- 日傘、帽子、サングラス:
- 物理的に紫外線をカットするアイテムは非常に効果的です。
- UVカット機能のある衣類:
- カーディガンやパーカーなど、UVカット加工された衣類を着用しましょう。
- 冬や曇りの日も対策を:
- 紫外線は一年中、そして曇りの日でも降り注いでいます。季節や天候に関わらず、年間を通しての対策を心がけてください。
おわりに
ご自身の肌に合う日焼け止めを見つけることが何よりも大切です。可能であれば、店頭でテスターを試したり、サンプルをもらったりして、肌に異常がないか確認してから使用しましょう。