【シェーグレン症候群】症状を緩和するための治療の日々

シェーグレン症候群の治療 情報発信

シェーグレン症候群と診断される少し前、私は長年通っていた鍼と整体のサービスをするお店から遠ざかっていました。それというのもオーナーが転居するということで、場所が遠くなってしまったからでした。しかし、病気が進行していく中、顔のたるみが気になり始めた2023年4月頃、美容鍼を受けようと近所の鍼灸院を予約しました。

そこで出会ったのは、看護師でもある鍼灸師さんです。シェーグレン症候群について話したところ、「治せますよ」と力強くおっしゃってくださいました。鍼が効くことはWebで調べていましたが、その治療院は涙と唾液の改善について書かれたものだったので、私には合っていないかと思い断念していました。今思えば、美容目的で訪れた場所で、思いがけず病気の治療を任せられる先生に出会えたことは、本当に幸運だったと思います。

治療の始まりと日々の闘い

最初は2週間に1回、その後は月に1回ほどのペースで鍼治療に通い始めました。病院では対症療法しかないと言われる中、鍼灸は私にとって、病気に抗う数少ない希望の光でした。食事や家計の見直しも始め、心身ともに生活を立て直そうと必死でした。

しかし、症状の悪化は止まりませんでした。特に、肩の痛みで夜中に何度も目が覚めることが大きな悩みでした。深く眠れない日々が続き、心まで追い詰められ、生きることが辛く感じることもありました。

鍼灸と乳酸菌の効果

鍼灸も乳酸菌の摂取も、すぐに効果が現れるものではありません。3ヶ月、半年と、結果が出るかどうかわからないまま、ひたすら継続しました。

乳酸菌はサプリを飲み始めるまで検査が続き3ヶ月ほどかかりました。早く始めたいのにいつまで調べるんだろうとヤキモキしていました。始めて3ヶ月ほど経った頃、まず肌に変化が現れました。以前から食生活には気をつけていましたが、乳酸菌が足りていなかったことを痛感しました。

そして、同じく半年が過ぎた頃には、肩の痛みが少しずつ和らいできたのを実感しました。それでも日常生活には支障があり、リモートワークでなんとか仕事をこなしていましたが、出勤日は翌日の体調を心配する日々でした。

病気のことを会社に伝えていなかったので、「病気がバレるのでは」という不安も常にありました。体重が5、6キロほど落ちたことで同僚から体調を心配されましたが、「ダイエットしている」とごまかすしかありませんでした。

突然の好転

そうして、鍼灸を始めて1年ほど経った2024年4月か5月頃のことです。長らく痛くて肩の高さまで上がらなかった両肩の痛みが、ある日突然、ほとんどなくなる日が来ました。

痛みは消えても腕が上がるわけではないですが、痛みがないだけで全然日々が違いました。

まるで魔法にかかったかのように、あれほど悩まされていた痛みが消えた瞬間でした。希望を捨てずに治療を続けたからこそたどり着けた、まさに待ちに待っていた出来事でした。


シェーグレン症候群の症状が盛んなる頃に旅行や出張にも行っていました。その苦労話はまた次回。