エピソード7:新たな週末の戦い

シェーグレン症候群にかかってからのエピソード わたしについて

元同居人との関係、新たな「週末の戦い」

元同居人が引っ越して、たったの200メートル先に住んでいることは、前回のブログでお話ししました。

「急に会わなくなるのは無理」という元同居人の主張を部分的に受け入れることにし、週に一度、ご近所さんとして一緒に昼食をとる約束をしていたのですが、彼の生活はあっという間に私の週末に侵食してきました。

「洗濯物があるから、しょうがないよね」

そんな言葉と共に、毎週土曜日の昼前には、元同居人は1週間の洗濯物を持って当然のように我が家にやってくるようになりました。


土曜日は「憂鬱な日」に逆戻り

彼は洗濯機を回し、ワインと共に昼食をとり、夕方まで私のソファで昼寝をする。まるで実家に帰省した大学生のような生活をするようになりました。

私の洗濯物を干すスペースがなくなるため、土曜日は洗濯ができない日になりました。

さらに、彼がソファを占領するので、私はリモートワークでデスクと兼用にしている食卓テーブルで過ごすしかありません。

せっかく彼から解放されて心身ともに楽になったのに、土曜日だけはリラックスできない憂鬱な日を継続することになりました。

さらに元同居人は新しい部屋はゴミを指定の日に道路に出すルールになっていました。それで不便と思ったようで、私のマンションの集合ゴミ捨て場に、私の合鍵を使って勝手にゴミを捨てているようでした。それを理由に私はなかなか合鍵を返してもらえない、という問題を長引かせることとなっていました。


彼の無神経な行動と、募る不満

彼が我が家に来るのは、週末に暇を持て余しているということもありました。

深夜3時まで電話で同僚と話すほど忙しかった生活から全く変わり仕事は少なめのようで、ワインの資格を取るために平日の夜にスクールに通い始めていました。

「週末にワインを持ってくるから嬉しいでしょ?」

そう言われても、シェーグレン症候群の私はワインを控えています。

つい最近まで一緒に生活をして知っていたはずなのに、さらに控えていると伝えた上でもほぼ耳に入ってない様子でした。悪びれる様子もなく、嬉しいに決まっている、と思い込んで行動していました。

食事も同じです。

私の食事療法を理解せず、私が食べないと言っても、彼はわざわざ我が家のキッチンでステーキやカツを作ってくれました。こっちの方が美味しいし栄養(カロリー)もある、と信じて疑っておらず、私のいうことは全然伝わってない様子でした。

そして当然、使った後の汚れたキッチンはそのまま。後片付けは私の仕事です。

「何食べる〜?」

日曜日の夕方、ジムから帰る途中に届く彼のLINEも、私にとっては憂鬱の種でした。


少しずつ、でも確実に、距離をとるために

このままではいけないと思った私は、週末に予定を入れたり、彼氏と出かけたりして、彼が我が家を使えないようにし始めました。

私の家が使えない時は、近くのコインランドリーを利用しているようでした。

「コインランドリーはお金が勿体無い」

そう不満を漏らす彼に、私は言葉を失いました。

私の家で洗濯をして、水道代や電気代、洗剤代が私の負担になっていることには、全く考慮に入れられない。可処分所得はさておき私より所得は多いし、仕事をした上でお客さんのことは考慮できるのに、なぜ私のことは一切考えが及ばないのか、愚弄されているのか、利用されているように感じていました。

近所に住んでいるため、電気で居留守を使っているのがバレたり、いないといったのに道路ですれ違うなどのリスクがあるので、嘘をついて完全にシャットアウトすることもできません。

緩やかに、そして少しずつ距離を置く。そんな生活が永遠に続くのかと思うと、正直げんなりしていました。

しかし、この生活にもついに終わりが見えてきました。

2年弱続いたある日、事態は急展開を迎えることになるのです。


次回のブログで、その結末についてお話しますね。