目のゴロゴロ・異物感に。おすすめの「防腐剤フリー点眼薬」レビューまとめ

目薬レビュー ドライアイ・ドライマウス対策

シェーグレン症候群で特に悩ましいドライアイや眼の異物感。日常生活の質(QOL)を保つために、目のケアは欠かせません。

今回は、「目のゴロゴロ・異物感」を和らげるための具体的な対処法と、自宅やオフィスで実践できる環境改善のテクニック、そしてPC作業の負担を減らす目の休憩法をまとめてご紹介します。

ドライアイ対策の基本は「潤いを補うこと」ですが、シェーグレン症候群のように頻繁な点眼が必要な場合、防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)入りの目薬は角膜に負担をかけ、かえって症状を悪化させる可能性があります。

そのため、以前にもご紹介しましたが市販薬を選ぶ際は「防腐剤フリー」の製品がおすすめです。

タイプおすすめの市販品例特徴・使用感
人工涙液タイプソフトサンティア (参天製薬)【基本の一本】 涙の成分に近く、目に優しく潤いを補給できます。防腐剤フリーの代表格で、使い切りタイプ(4本入りなど)があり衛生的です。頻繁な点眼が必要な方に最適。
高粘度タイプヒアレインS (参天製薬/要指導医薬品)【持続力重視】 医療用で使われる成分「ヒアルロン酸ナトリウム」を市販薬として配合。とろみがあり、涙が瞳に長く留まるのを助けます。つらい乾き、異物感におすすめです。
涙液安定化タイプスマイルコンタクトEX ドライテクト (ライオン)【ベール効果】 涙の蒸発を防ぐ「高分子」を配合し、潤いを保持するベールを作ります。コンタクトレンズの上からも使え、乾きによる不快感を和らげます。

個人的には目薬を指す頻度が大事だと思うので、安価なソフトサンティアが良いですが、3種類ともリンクを貼っておきますね。

その他の目の加湿グッズ

  • ホットアイマスク:目を温めることで、涙の油分(マイボーム腺からの分泌物)の分泌を促し、涙の蒸発を防ぐ効果が期待できます。就寝前や休憩中に5〜10分使用すると、目の周りの血行も改善し疲れも和らぎます。
  • ウェットティッシュ・蒸しタオル:目の周りを優しく拭いたり、温かい蒸しタオルを当てることで、目元を清潔に保ち、乾燥や疲れを和らげるのに役立ちます。

長時間のPC・スマホ作業の負担を減らす「目の休憩法」

PCやスマホを長時間使用すると、集中してまばたきの回数が減り、目が乾きやすくなります。意識的に休憩を取り、目の筋肉を休ませましょう。

1. 定期的な休憩を促すタイマー活用法

  • 「20-20-20」ルール: アメリカ眼科学会が推奨するルールです。
    • 20分画面を見たら、
    • 20秒間、20フィート(約6メートル)以上離れた場所を見る。
  • タイマーアプリなどを活用し、意識的に休憩を入れましょう。
  • VDTタイマー: PC作業向けのフリーソフトやアプリもあります。設定した時間(30分〜60分など)が経過すると休憩を促し、簡単なストレッチ方法も表示してくれるものもあります。

2. 目の酷使を避けるストレッチと対策

  • 目のストレッチ: 休憩中は、目を閉じて上下左右に動かしたり、遠くの景色と手元の指先を交互に見たりして、目のピント調節筋(毛様体筋)をほぐしましょう。
  • 意識的なまばたき: 画面を見ているときは、意識してギュッと目を閉じるまばたきを増やしましょう。涙を目の表面にしっかりと広げることができます。
  • ブルーライト対策: PCやスマホの設定でブルーライトカット機能をオンにしたり、ブルーライトカット眼鏡を使用したりするのも、特に夜間の目の負担軽減に役立ちます。

これらの工夫を日々の生活に取り入れることで、シェーグレン症候群によるドライアイの症状を和らげ、快適な毎日を送る一助としてくださいね。